こんにちは、遠くで暮らすあなたの両親を守る行政書士の江口隆介です。

最近報道が多いためか、高齢のご両親の車の運転についてご相談を受けることが多くあります。

特に多いのがどうすれば両親の車の運転をあきらめさせることができますか?という相談です。

う~ん、正直この質問はご両親ごとに状況が異なるので、すぐに回答することができません。

例えば、都市部の周辺で公共交通が発達している地域であれば、免許の返納は比較的容易です。

近場で欲しいものがそろい、遠出するのも30分程度あるけばバス停なり鉄道の駅があるという環境ならば、車を手放しても不便を感じる場面がすくないですからね。どうしても大きなものを運ぶ時だけレンタカーを借りるなんて選択肢もあります。

ただ、これが私が住むような地方になると話ががらりと変わります。日用品を買うにも、ちょっと遠くへ行くにも公共交通を当てにすることができません。唯一の希望はタクシーですが、これも台数が限られていますし、毎日使うのは料金的に・・・というのもあります。

もちろん市町村によっては免許を返納した高齢者向けにタクシーチケットを配布するなどでなんとか不便さを解消しようとはしていますが、大きな効果を上げているのは大都市の周辺ぐらいなんですよね。

そもそも、たまに帰るあなた達が「不便だ」と感じるぐらいなのですから、そこに住んでいるご両親は絶対不便を感じています。

その不便さを解消するぐらいの「何か」を提示しないと、返納には応じないのが現実です。私の祖母もそうでした。

なので私は、まずご両親が運転する車がどういうものかを確認するようにアドバイスしています。

そのうえでご両親がMT車を運転しているのであれば、じっくり説得していけばいいと思います。

なぜならMT車は急発進をしても自分でギアを変速しないと加速しません。アクセルとブレーキを踏み間違え、パニックから踏みっぱなしになっても一定のところで加速が止まります。

この点AT車はパニックでアクセルを踏み続けると自動で変速して加速し続け、報道のような大事故を引き起こしてしまいます。

またMT車は運転のうまい下手が音でわかります。ギアの変速を間違えばエンジン音がおかしくなりますし、エンストも頻発します。その音をドライバーとして聞くことで、自分の能力が落ちていることを理解させる効果もあります。

AT車は確かに楽、特に都市部ではクラッチ操作が不要なのは大きな利点です。

しかしその楽の為に取り返しのつかない悲劇を起こしてしまっては元も子もありません。

悲劇を引き起こさない為にも、まずご両親の車を確認しましょう。AT車であればMT車に買い替えるように誘導すればリスクは減少します。

ご両親の年代は車といえばMT車だった世代、最初は不安でも何回か運転すると昔を思い出して運転できるようになると思います。

そこで何回やっても運転がおかしいならば、それが免許を返納させる材料になりますよ。

ご両親が佐賀県や長崎県東部在住ならば、私が不便さを解消するぐらいの「何か」を掲示するお手伝いをします!よければお電話かメールくださいね!

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