こんにちは、遠くで暮らすあなたの両親を守る行政書士の江口隆介です。

GW2日目にして帰省中の事故という残念なニュースが全国を駆け巡っています。

普段運転していない人が高速道路に殺到する長期休暇はどうしても事故が起きやすくなります。今から車で帰省される方は慎重すぎるほど慎重に行きましょうね!

事故を起こしてからでは遅いですよ!

さて、車の事故といえば高齢者が運転する車による事故が問題になっています。先日も池袋で痛ましい事故があったばかりですよね。

高齢者の方はどうしても運動機能や視力が低下していてとっさの動作が難しくなります。そこに認知症の初期症状が合わさると、どこを運転しているのか、目的地はどこなのか。なども分からなくなってしまいます。

その為ある程度の年齢になると免許を返納するのが理想なのですが・・・それが本当に難しい。

どれくらい難しいのかは下の記事を見てもらえば実感してもらえると思います。

81歳認知症父の騒動で実感した「高齢者の運転を止める」難しい実情

実は私の祖母も85歳まで免許を手放しませんでした。それも自主的に返納したのではなく、足を骨折して治療中に車を処分するという強硬手段でなんとかあきらめさせたんです。

祖母はこのことを施設に入所するまでずっと文句を言っており、一時期子供はだれも実家に帰らなくなりました。

免許一つで家族が崩壊寸前までいったんですよ。

 

なぜあなたのお父さんお母さんと同じ世代は免許を手放さないのか?

私が祖母を見た限り、主な理由は

1.免許を手放すことで自分の衰えを認めることになる

2.子どもに頼っていない証拠として車と免許は最適の証拠

3.そもそも自分が危険な運転をしている自覚がないので返納する理由がない

の3つがあると思います。1と2はよく言われ、記事にもなっているので理由として分かりやすいと思います。

3は私が祖母が運転する車に同乗しているときに経験したことです。

祖母はガードレールすれすれを走ったり赤信号を無視したり・・・極めつけは目の前に人がいるのに急発進!幸いにも人の方が慌てて避けてくれたので事なきを得ましたが、あの瞬間は私も「終わった・・・」と思いました。

でもそれ以上に衝撃的だったのがその後でした。

私が「なんで急発進したの!前に人がいたじゃないか!」と声を荒げたんですが、祖母はぽかんとした顔で

「なんでそんなことを言うの?前に何もなかったじゃない」と言ったんです!

祖母には目の前にいた人が全く認識できていなかった。これはかなり大きな衝撃でした。

危険な運転をしたという自覚がなければ、運転をやめるという発想に至ることはありません。

このような人の運転をやめさせるには第三者から「あなたは~だから運転をやめるべき」という言葉をもらい、それでもやめなければ私の祖母の時のような強硬手段に訴えるしかありません。

このGWに家族全員が実家にそろう。そんな人も多いと思います。言いにくいことですが、ぜひ一度車の運転について家族会議を開いてください。

もしご両親が事故を起こされると、その影響はあなたたち家族に必ず及びます。両親の損害賠償支払い義務はあなたたち兄弟姉妹にもかかってくる可能性はかなり高いですし、近所で噂になり家族が崩壊する可能性もあります。

そうならないためにも、話をする際はあなた達が親の悪者になる覚悟を持って臨んでください。

通院時のタクシー利用は医療費控除の対象になりますし、自治体ごとに様々な高齢者向けの移動サービスがあります。足がないから免許を手放せないという「逃げ道」を封じるためにも、ぜひ調べてから話し合いに臨んでください。

実家が佐賀県や長崎県東部ならば、私が第三者として話し合いに参加することもできます。話し合いに臨む前に知識がほしい、話し合いに同席してほしいという方は連絡くださいね!

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